サロベツ自然語講座「サロベツの渡り鳥」



10月1日に実施した第4回のサロベツ自然語講座では講師に自然写真家の富士元寿彦氏を招いて、サロベツに飛来するオオヒシクイやマガンの観察や湿原センターにて富士元氏が撮影&編集したサロベツの水鳥などの映像を観ながら講義を行いました。

以下、参加した受講生・かのとさんの感想文を掲載します。

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先ずは、バスに乗って、幌延町下沼地区周辺の牧草地にいるオオヒシクイを観察に行きました。 オオヒシクイは、ヒシ(菱・湖沼の水草)を食べることから名付けられた鳥で、ロシアのカムチャツカ半島で繁殖し、サロベツなどを中継地としながら、本州で越冬する渡り鳥です。 国の天然記念物に指定されています。 ヒシも食べるようですが、牧草地で草を食べたり、時には昼寝もしたりするそうで、牧草地のあちこちで見ることができました。

バスでの観察会は、残念ながら雨に見舞われました。 しかし、湿原センターからお借りした双眼鏡では、くっきりと鳥を見ることができるし、富士元さんがオオヒシクイの群れにマガンがいることを教えてくれたこともあり、バスの外に出てマガン探しをしたりして活動的な観察もできました。

センターに戻った後は、富士元さんが撮影したサロベツ周辺の湖沼にやってくる水鳥の映像を見ました。 普段は目にすることのできない水鳥の活き活きとした様子や、次から次へと紹介される多種の水鳥に目を奪われてしまいました。
そして、こんなにもたくさんの水鳥がサロベツに渡ってきていることに、本当にびっくりで、水鳥観察にはまってしまったら、その魅力の深さに、なかなか家に戻ることができなくなるのではないかと、そんな変なことも考えたりしました。

私の知らなかった新たなサロベツの魅力を知ることができました。 富士元さん、本当にありがとうございました。

受講生:かのと

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次回はいよいよ自然語講座の最終回「サロベツ検定・自然編」で受講生の皆さんの「サロベツの自然大好き度」を自己採点していただきます!